大切な事を気づかせてくれた夢を 見たことはありませんか?

心地よい景色を眺めながら、自分が生まれて歩いてきた道の中に幸せとは何かを悟ったような夢を見た。しかし目が覚めると悟りはスルリと手からこぼれ落ち言葉にすることが出来ない。

そんな何かを気づかせてくれた四次元(夢の中)の景色を表現しました。この庭には貴方が産まれてから今に至るまでの道のり、その中で見てきた原風景、未来へと続く希望が広がっています。

生命を授かることの偉大さ

庭を取り囲む高い石垣は生命を授かることの偉大さを、その中に咲く白い花々は生命への憧れを表現しました。
庭の入口に植わる桂の木は、葉がハートの形をしており生命を受け取ることを表しています。トンネルの前は月の水鉢、そこから漏れる滴を瓦で描きました。鉄で出来た水鉢も瓦も、産まれる前の世界なのでモノトーンな色を使っています。

歩む人生の中に見る「楽園」

生命を授かり、暗い産道を通って庭の中に産まれ落ち、初めて苦楽という色彩が人生を彩りはじめます。
色とりどりの飛び石は、五行の五つの元素それぞれのシンボルカラーを使い五色で出来ています。散りばめられたタイルを苦楽と共に自分で選択し踏みしめて人生を歩んでいく。

その先にある五角形のステージは現在の自分が立っている場所であり、振り返ると自分の歩いてきた道のりが一つの風景となっており、その中にある一つ一つの思い出の中にこそ楽園はあったのだと。

着物で創られている三つのアーチは、未来への希望を。
外から見ると艶やかであり、アーチの中に入ると落ち着いた色の二色を使い分けました。これは、ステージの中から庭を見たときに曼珠沙華と苔が最も綺麗に見えるように、あえて裏地を落ち着いた色の反物にしてあります。

庭の出口に使った杉皮屋根の門は、7mもある真竹を細かく割り、それを巻いてあります。屋根を繋ぐ板を横から見たら、ツバメが飛んでいるように見えたことから燕楽(くつろぎ休むという意味)にあやかって燕楽門と名付けた創作門。
京都庭師の技術がつまったこだわりの作品です。

万物を形成する 「五行思想」」

夢の中の景色を現実の庭で表現する架け橋として五行を取り入れました。五行とは、万物は木・火・土・金・水、これら我々の身近にある五つの元素のバランスで成り立っているという自然哲学です。

ほんの少しのバランスで幸せも不幸せもできているのではないか、そんな思いから五行の庭を創りました。

木は火を生み、火は燃えて灰になり土が生まれ、土の中で金属が生み出され、金属が水滴を集めて水が生まれ、水が木を育ててくれる。このサイクルで自然世界は循環しています。
その五つの元素のシンボルとして五角形や五色を庭に散りばめました。

天上の花 「曼珠沙華」

咲き誇る曼珠沙華は、古来から天上の花とされています。
この世とあの世を繋ぐ花、現世と来世、現実と夢、現在と未来、求めれば足元に楽園はあるのではないでしょうか?
産み落ちて 行く道照らせや 曼珠沙華 その(園)中に見た 苦楽なりけり


クライアントがいないショーの庭っていうのは初体験でしたので、自分の創りたいものが創れる。これはとても新鮮でした。本当に創っていて楽しかったです。沢山の仲間に支えてもらって、沢山の先輩達に迷惑をかけて、本当に数えきれない応援をいただいて最高の庭ができました♪
この庭は携わっていただいた方々の想いで完成することができました。自分ひとりで出来ることの小ささや、仲間と一緒に創る喜びと感謝を教えてくれました。

猪鼻 一帆 Kazuho Inohana
施工会社 いのはな夢創園 西海園芸
協賛・協力 (有)GardenFactory創都 (株)亀崎開楽園 曲水舎 実政造園
ガーデニングワールドカップ2014
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