この庭は人と人を繋ぐ特別な場所である。
〜en〜
「縁」とは、繋がりを意味する。
「園」とは、特別な場所や庭。
「宴」とは、悩み無くくつろぐ様子。
「援」とは、手を差し伸べ救うこと。
「円」とは、終わりなき平和。
人と人の繋がりや、平和や救いの想いに今も昔も無いように、
自然を愛し庭を美しいと思える人の心に人種も国も関係ないとの想いを表現しています。
庭への入口になる朱色のアーチは、日本の神社に見られる鳥居をイメージしています。
鳥居は、日本で1000年以上前から神が宿る空間の前に建てられる結界です。
庭の中心にあるのは茶室。人と向き合い、自分と向き合う場所として、汚れのないイメージを白い和紙で表現しています。
和紙の窓から、あえて切り取って庭を見せることにより、庭が一枚の絵になり、無限の可能性と広がりを見せてくれます。
茶室という500年以上続く文化の中で、日本の庭師は心静かに一杯の茶を楽しむ空間を創りだすことを積み重ねてきました。
やすらぎや救いとは、言葉が与えてくれるものとは限らない。
同じ景色を見て、心を込めた茶を飲むことで繋がりあい信じあえる。そこに言葉は必要ありません。
一つの庭で様々な景色を見せる日本の庭と、茶で繋がる日本の伝統をこの庭で感じてもらえたら幸せです。