今日の京都は雨でした~♪
今年の三月は雨が多いですね、雨が降るたびに暖かくなり春が近づくと幾つになってもワクワクします。
さて、いまさら門松二回目です。
こちらは神戸にある竹中大工道具館の門前、門松がなくても立派な門構えです。
門松の土台となる石(油臼と言い、この上に丸い臼を二枚重ねて使っていたもの) 石の受け皿も良い絵になります。
その上に素焼きの水瓶を設置します。
藁をデザインして巻いていきます。
この藁は神戸の茅葺職人からわけてもらった藁で、色も白くとても綺麗♪
門松は同じものを二つ創るのですが、手作りなので左右で少々デザインが変わってくることもあります 笑
まだこの時点で完成が私の頭にも浮かんでいません、創作なのでもちろん図面もなく即興でつくっていきます。
だんだん形になってきました!
竹藪から切り出してきた竹が、大きな門の前でも負けない存在感があります。
竹を細く割って、飾りをつくっていきます。
思い描いたものをその場でつくっていくのは、とっても楽しい仕事ですし、それを形にできる喜びがあります。
いのはな夢創園がつくる門松はオリジナルです。
その場に合わせて私が創らせていただき、嬉しいことに沢山の来客の方に喜んでいただけました。
こちらの門松は、京都二条千本通り。
つくるのに3日ほどかかりましたが、こちらも良いものができました。
庭師がつくるのですから、石、植物など日々私達が使い慣れた材料ばかり、面白いものができて当たり前です 笑
こちらも竹を細く割って、それを編んでつくりました。
竹は、真っすぐであり、柔軟性もあるので美しい曲線を描くこともできます。
京都らしいかと言われれば少し違うのかもしれませんが、京都の庭師がつくる門松は、こんなにも自由で面白いものが創れます。
これを見て、少しでも門松のある景色って良いな~と思ってもらえるなら嬉しいです。
門松を創るのがその年の最後の仕事。
その一年、自分が植物や石にどう向き合ってきたかが試されます。
材料を見て、何を発想できるか? どうすれば植物も石も輝いてくれるのか?
庭をつくる時とまったく同じです。
二週間ほどでなくなってしまう門松ですが、竹の青さ、植物の瑞々しさが新たな気持ちで年を迎えさせてくれます。
いのはな夢創園に毎年つくる場所を与えていただくお客様に感謝です。
猪鼻一帆